東の空高く、すでにお日様は地球を照らしていたわ。
雲の上から悠々と、自分を見下ろすような境涯に。
小さなことで一喜一憂するあたしは、いつかそんなふうになりたいと強く願っていたわね。
あれから…5、6年経ったかしら。
この頃思うのよ、感じるの。
あの頃の小さなあたしを越えることができたわ。ってね。
お日様はいつだって、どんな時だって、大嵐の時でも、分厚い雲の上では変わらずあたしたちを照らしてるのよね。
機内アナウンスが、
「ただ今、左側に大変美しい富士山が見えます」って教えてくれたけど、残念ながらあたしの席からは、拝せませんでしたのよ。